第二次世界大戦中の1945年(昭和20年)8月6日、広島市へ原子爆弾が投下されました。
戦後79年が経ち、日本が戦時下にあった時代を知る人が少なくなる中で今もなお戦争の悲惨さ、むごさを伝え続ける田戸サヨ子さん。
今回は、田戸サヨ子さんの経歴や結婚、現在の状況などお伝えしたいと思います。
田戸サヨ子の経歴
・名前:田戸サヨ子
・生年月日:1930年10月23日
・出身地:広島県佐伯郡玖島村(現・廿日市市)
母、兄、姉、田戸サヨ子さん本人、妹の5人暮らしで、爆心地から700mぐらいの鷹匠町に住んでいたそうです。
当時14才の田戸サヨ子さんは、爆心地から約3.5㎏の翠町で女学校にいたところ被爆。
私は毎年8/6になると田戸サヨ子さんの被爆当日の証言動画をみているなhttps://t.co/M43ATp7T49
— めがぬゑヰぬ (@meganeinu) August 6, 2024
8月6日原爆投下の日に爆心地を歩かれた方で、証言できる方は現在、田戸サヨ子さんお一人であろうと言われています。
田戸サヨ子の学歴
出典:https://www.palsystem-tokyo.coop/
田戸サヨ子さんは、広島市立第二高等女学校(現・舟入高)という広島の市立女学校に通っていました。
当時、学校での勉強はなく、学徒動員で日本製綱所株式会社の鋳物工場で飛行機の部品を作る仕事をしていたそうです。
学徒動員とは、男性は一定の年齢になると軍隊に入隊することになっていた当時の日本。
そのため、1938年(昭和13年)頃から労働力不足を補うため,中学校以上の学生に強制した勤労動員のこと。
戦後、田戸サヨ子さんの兄と姉は働き、田戸サヨ子さんは学校をやめて家事に専念されたそうです。
田戸サヨ子さんの最終学歴など詳しいことはわかりませんでした。
田戸サヨ子は結婚してる?
田戸サヨ子さんは、1954年に結婚されています。
田戸サヨ子
『空の鳥、野の花のように』
造本=design POOL
装画=田原尚子少しだけお手伝いさせてもらいました。
1930年生まれ。45年、広島で被爆。49年、受洗。54年、結婚。六畳一間から生活を始め四男三女を育て上げる。
巻末には長く打ち込んできた短歌を掲載。
原爆資料館等に寄贈します。 pic.twitter.com/Teic4JmK0P
— 編集室 水平線|書籍の編集と出版 (@suiheisen2017) October 29, 2020
戦争後、「つらい思いをしたのだから絶対に幸せになりたい」と結婚を決意したそうです。
1973年に、夫の転勤で東京都東大和市に移り住み始めています。
旦那様についての人物像については不明ですが、きっと素晴らしい人と結婚されたのでしょうね。
田戸サヨ子の子供は?
田戸サヨ子さんには、7人のお子さんがいます。
四男三女を育てたそうで、現在は孫など含め家族は41人になったそうです。
その家族のことを考えると、戦争は絶対にやめてほしいと今でも強く思うという。
と、今に生きのびていることを日々感謝しているそうです。
田戸サヨ子の現在
2024年8月現在で93歳の田戸サヨ子さん。
2020年には、戦前戦後の暮らしをまとめた手記『空の鳥、野の花のように 神の恵みに生かされて』を自費出版。
『空の鳥、野の花のように 神の恵みに生かされて』 (著=田戸サヨ子)|design POOL #note https://t.co/iIZifpeRgh pic.twitter.com/Reh40Kqegt
— designPOOL (@pool_moko) October 26, 2020
また、地域の小学校に戦争体験の講話をしたり、被爆体験の講演を開いたりしています。
民青同盟主催の被ばく体験を聞く会@柳泉園組合。お話は広島市出身の田戸サヨ子さん。原爆投下の瞬間を宇品で無傷で乗り越え、爆心地付近の相生橋まで歩き、自宅がある十日町付近が焼け野原になっているのを見て、友達と泣いた話を聞く。
街を一瞬で地獄にする核兵器を廃絶する決意を新たにしました。 pic.twitter.com/CkuL8jF0Ry
— 村山順次郎@東京20区 (@murayamajun) November 11, 2018
2024年8月15日(木)、『徹子の部屋』に出演し黒柳徹子さんと戦争についてお話されるそうです。
📺#徹子の部屋 今週のゲスト
★ABEMA/TVerで一週間無料配信8/12(月/🗻振替休日)#藤あや子 さん
8/13(火)#timelesz #松島聡 さん
8/14(水)【嬉し恥ずかしピン芸人の初登場】
出川哲朗/小島よしお/友近/ヒロシ
8/15(木)<広島原爆被害者>田戸サヨ子さん
8/16(金)#田中美佐子 さん pic.twitter.com/8CyUsEuqfG— ぼらんち🍙 (@volante_libero) August 11, 2024
まとめ
今回、田戸サヨ子さんとは一体何者なのか調査してみました。
田戸サヨ子さんは、被爆された経験を語り続け、戦争の残酷さ、平和への思いを繊細に伝えている方でした。
自らの被爆経験を語れる人が少なくなっている中で、原爆被害を次世代に伝えていく重要な世代ですね。