【RIZIN】征矢貴の妻はどんな人だった?クローン病で子供はいる?

征矢貴

格闘家・征矢貴さんといえば、強さと優しさを兼ね備えた選手として知られていますが、その人生は決して平坦なものではありませんでした。かつて最愛の妻を白血病で亡くし、自身もクローン病という難病と向き合いながら、リングに立ち続ける姿に胸を打たれる方も多いのではないでしょうか。そんな征矢貴さんの格闘技人生、妻との出会いや思い出、そして現在の家族の姿など一つひとつのエピソードには、人としての深みと強さがにじんでいます。

今回は、征矢貴さんのこれまでの歩みを通して、その素顔に少しだけ触れてみたいと思います。

征矢貴の妻は白血病で亡くなっていた

総合格闘家として闘い続ける征矢貴さんには、強さの裏にある深い悲しみと愛の物語がありました。結婚して間もない頃、最愛の妻が急性骨髄性白血病と診断されたのは、まだ21歳という若さのとき。未来を思い描いていた矢先に突如訪れた闘病の日々は、征矢貴さんにとって想像を絶する現実でした。若くして愛する人を支えるという選択、そしてその命を見送るという経験は、言葉にならないほど重く、今もなお征矢貴さんの心に深く刻まれています。

総合格闘家・征矢貴さんが最愛の妻を白血病で亡くしたことは、多くの人の胸を打つエピソードとして知られています。結婚したのは2016年。まだ若く、未来に希望を抱いていた頃のことでした。しかし、その幸せな日々は長くは続かず、妻が急性骨髄性白血病と診断されたのは、まさに結婚して間もないタイミング。たった21歳という若さで、大きな病と闘うことになってしまったのです。

治療は困難を極め、骨髄移植を目指してドナーを探していたものの、白血球の型が非常に珍しく、なかなか適合者が見つかりませんでした。それでも妻は「絶対に治す」と希望を捨てることなく、緩和ケアも拒否し、最後まで治療を続ける道を選びました。苦しくても、諦めることはしなかったのです。

そんな彼女を支える中で、征矢貴さん自身も2017年にクローン病と診断されました。10月には入院する予定でしたが、その同じ月、妻の容態が急変。10月15日は征矢貴さんの誕生日であり、試合のセコンドとしてリングに立っていた日でもありました。妻は「大丈夫だから、セコンドが終わってから来て」と言い残し、征矢貴さんは始発の新幹線で大阪の病院へ向かいました。しかし、その途中で「妻が亡くなった」との知らせを受け取ったそうです。

妻が亡くなったのは、征矢貴さんが23歳の誕生日の翌日、2017年10月16日。元気になったら一緒に開こうと決めていたお祝いのパーティーは、ついに叶うことはありませんでした。それでも彼女が最後まで見せてくれた「絶対に治す」という強い意志は、今も征矢貴さんの心に深く残り、格闘技を続ける原動力になっていると語っています。

若くして訪れた大きな喪失と、自身の闘病生活。それらすべてを乗り越えてきた征矢貴さんの姿には、ただの格闘家という枠を超えた強さが宿っています。

妻の闘病生活は、決して希望を捨てたものではありませんでした。治療中も征矢貴さんの試合を応援し続け、病と闘いながら彼の背中を押す存在であり続けたそうです。その姿勢は征矢貴さんにとって大きな力となり、「自分も負けていられない」と、リングに立つ覚悟を強くしたといいます。夫婦で共に過ごした短くも濃密な時間は、征矢貴さんの生き方や戦い方に、今も深く影響を与えています。

妻の名前や顔写真は公表されていませんが、征矢貴さんが今も試合に臨むたび、心の中に彼女の存在があることは間違いありません。試合で見せるその一打一蹴に、言葉にできない想いが込められているような気がします。どんな困難にも立ち向かうその姿は、ただの格闘技ではなく、人生そのものを闘っているように感じられますね。

征矢貴はクローン病

総合格闘家として活躍する征矢貴さんは、実は2017年に難病「クローン病」と診断されています。クローン病とは、口から肛門までの消化管のどこかで原因不明の炎症が起こる疾患で、症状には腹痛や発熱、腸の狭窄による激しい痛み、血便などがあり、日常生活を送るのもつらい時期がある病気です。

発症した当初、征矢貴さんは1日に何度もトイレに駆け込み、ろくに食事も取れず、日常生活はもちろん格闘技のトレーニングどころではなかったといいます。特に運動が激しい格闘技の世界では、少しの体調不良でも致命的になるため、復帰までには相当な葛藤と努力があったそうです。

一般的な治療では薬を使って炎症を抑えるのが基本ですが、征矢貴さんの場合、薬が次第に効かなくなり、より強い薬へと切り替えていく負のスパイラルに悩まされていました。そんなとき、自身で情報を集める中で、大阪にある東洋医学の病院と出会い、漢方や食事、鍼治療などで体質改善に挑戦します。この病院では「薬を使わずに自分の免疫力で病気をコントロールする」という方針を取り入れており、征矢貴さんはそこから「自分の身体と向き合う」という新たな選択を始めたのです。

現在は薬に頼らず、食生活の見直しや鍼治療、しっかりとした睡眠、そして何より「ストレスをためないこと」を意識しながら、自分の体と丁寧に向き合う毎日を過ごしていると話しています。

「クローン病と共に生きながら、それでも強くなりたい」その強い思いが、征矢貴さんの格闘技人生を支える原動力になっているのかもしれません。難病を抱えながらもリングに立ち続けるその姿に、同じ病に苦しむ人たちや悩みを抱える人々が、きっと励まされていることでしょう。

征矢貴の妻はどんな人だった?

征矢貴さんの奥さんは、とても芯の強い女性だったようです。若くして白血病と闘いながらも、最期の瞬間まで「絶対に治す」と強い意志を持ち続け、緩和ケアさえ拒み、あくまで治療に向き合おうとしていた姿が印象的です。

そんな姿勢は、征矢貴さんにとってかけがえのない存在であり、何よりも心の支えだったのだと伝わってきます。格闘家としての活動にも大きな影響を与え、「簡単に諦めてはいけない」と思わせてくれたのは、まさに彼女の生き様でした。

彼女は家庭的な温かさを求めていた方で、実は施設で育った経験があったそうです。そのため「家族と一緒に過ごすこと」が夢だったと語られており、征矢貴さんと出会い、家庭を築いたことがどれほど嬉しかったかは想像に難くありません。

だからこそ、短い結婚生活であっても、彼女にとっては夢が叶った時間だったのかもしれません。征矢貴さんはその思いに応えたい一心で、彼女との日々を何より大切にしていたように感じられます。

病と闘いながらも人を思いやる心を忘れず、自分のことより他人を優先するそんな彼女の姿は、きっと今も征矢貴さんの中で生き続け、戦う力になっているのでしょう。

征矢貴と妻との馴れ初め

征矢貴さんと奥さんの出会いは、まるで必然だったかのように感じます。詳しい馴れ初めは語られていないものの、ふたりの関係性から浮かび上がるのは、偶然を超えた「ご縁」のようなつながりです。

奥さんは、幼い頃から施設で育ち、「家族と一緒に暮らすのが夢だった」と語っていたそうです。私たちが当たり前だと思っている日常を、彼女はずっと心の奥で強く願っていたんですね。そんな彼女と出会い、「この人となら…」と自然に思えたのが、征矢貴さんだったのだと思います。

そして彼自身もまた、決して平坦ではない道を歩んできた人。挫折や葛藤を乗り越えてきたからこそ、誰かを守りたいという気持ちは人一倍強かったんじゃないでしょうか。お互いがそれぞれの傷や過去を持ちながらも、心で惹かれ合い、そっと寄り添うように始まったふたりの関係。

彼女の病気が発覚する前に結婚を決めたという事実にも、揺るがぬ想いがにじんでいます。ただの恋ではなく、「一緒に生きていく」という覚悟がそこにあったのだと思います。

だからこそ、ふたりの馴れ初めは、きっと静かだけど深い奇跡のような出会いだったんだろうなと、そんな風に感じずにはいられません。

征矢貴の子供は何人?

征矢貴さんには、現在お子さんはいないようです。

結婚生活では、奥さんの白血病との闘いが、ふたりの時間の大きな部分を占めていたといいます。

奥さんはまだ若く、闘病中も「絶対に治す」という強い意志を持ち続けていました。しかし、その想いもむなしく、彼女は静かに旅立ってしまいました。

そんな深い悲しみの中にいながらも、征矢貴さんは再び立ち上がります。心に奥さんの存在を抱きながら、彼は再びRIZINの舞台に戻り、格闘家としての道を歩み続けています。

征矢貴の格闘技人生

2019年、征矢貴さんは約2年間の静かな時間を乗り越えて、RIZINの舞台に堂々と帰ってきました。復帰戦の相手は川原波輝さん。試合では持ち味であるカウンターがさく裂し、見事なKO勝利を飾ったんです。その姿には、格闘家としての誇りだけじゃなく、亡くなった奥さんへの強い想いがにじんでいたように感じます。まるで彼女に勝利を捧げるかのように、リングの上で全てをぶつけていたんですよね。

奥さんが白血病と闘っていた日々は、きっと言葉では言い表せないくらい濃くて重い時間だったと思います。でもその経験が、征矢さんの心を芯から強くしてくれたのかもしれません。何度も打ちのめされそうになりながらも立ち上がってきたその背中は、ただの「強い選手」ではなく「強くあろうとする人間」の姿でした。

復帰後も順調に勝利を重ねるなかで、征矢さんの言葉や生き方に励まされたっていう声、実はすごく多いんです。「自分も頑張ってみようかな」って思えたって。試合の結果だけじゃなく、姿勢や言葉のひとつひとつが、誰かの背中をそっと押しているんですよね。

さらに今は、新たな挑戦としてベアナックルにも視線を向けているそうで…その姿を見ていると、彼にとって「戦う」ってことは人生そのものなんだろうなって感じます。不屈の精神を胸に、これからどんな物語を見せてくれるのか、応援せずにはいられません。

戦績

出典:https://ja.wikipedia.org/

征矢貴(たかき そうや)さんは、RIZINを主戦場に活躍する日本の総合格闘家。激しい打撃と果敢な姿勢で、見る人の心を掴んで離しません。

プロとしての戦績は、これまでに19戦して12勝6敗、そして1引き分け。注目すべきはそのうち9勝がKOという、圧倒的な打撃力です。

2013年には修斗バンタム級新人王に輝き、さらにMVPまで受賞。その年の12月には、福田龍彌さんとの決勝戦で見事な1R KO勝ちを収めています。この時からすでに、ただ者じゃない存在感を放っていました。

RIZINの初出場は2019年6月。相手は当時DEEPストロー級王者だった川原波輝さん。その試合、征矢さんは鮮やかなカウンターで1R KOを決め、まさに衝撃のデビューを飾りました。その後も着実に試合を重ね、2022年4月には長いブランクを乗り越えて復帰戦で勝利。その姿には多くのファンが胸を熱くしました。

ただ、勝負の世界は厳しく、2023年9月のラマザン・テミロフ戦では序盤にダウンを奪うも、逆転されて1R TKO負け。さらに2024年7月のジョン・ドッドソン戦では、ベアナックルルールのなか右手を骨折しながらも、2Rに攻め込み、惜しくも判定負けでした。

どんな時も前を向いて、挑戦を止めない征矢さん。その姿は、単なる格闘家の枠を超えて、多くの人に勇気と感動を与え続けています。

征矢貴のプロフィール

総合格闘技ファンの間で「松戸の不死鳥」として知られている征矢貴(そや たかき)さん。千葉県松戸市出身で、現在30歳。身長165cm、体重57kg、リーチは164cmと、決して恵まれた体格ではないものの、誰よりも熱く強い魂を持つファイターです。征矢貴さんが格闘技を始めたのは15歳のとき。2012年にプロデビューを果たし、修斗の新人王トーナメントでは堂々の新人王とMVPに選ばれるという快挙を成し遂げました。彼の試合はとにかく熱い。これまでに戦ったプロ試合は19戦。そのうち12勝を挙げていて、そのうちの9つがTKO勝ち。KO率はおよそ70%と、軽量級の中でも際立ったフィニッシャーとして注目されています。

しかし、彼の歩みは決して順風満帆ではありませんでした。2017年、クローン病という難病にかかってしまい、長期にわたって試合から離れざるを得なくなります。さらに同年には最愛の妻が白血病で他界。病気との闘い、そして大切な人との別れで言葉にできないほどの苦難を、征矢貴さんは一身に背負いました。それでも格闘技を諦めなかったのは、亡き妻の生き様や、応援してくれる人たちの存在、そして「もう一度リングに立ちたい」という揺るがぬ想いがあったから。

2019年、RIZINでの復帰戦ではDEEPストロー級王者・川原波輝選手を1RでKOし、鮮やかな復活劇を披露。その後もRIZINで数試合に出場し、勝ち星を積み重ねていきました。2022年には約2年8カ月ぶりの試合で勝利し、2023年には強豪ラマザン・テミロフ選手との激闘を経験。そして2024年、元UFCフライ級1位・現BKFCフライ級王者のジョン・ドッドソン選手と、ベアナックルルールで対戦。右手を骨折しながらも最後まで闘い抜く姿は、多くの人に「不屈の精神」という言葉の重みを改めて感じさせました。

そんな征矢貴さんの活動は、試合だけにとどまりません。YouTubeチャンネル「征矢貴は穏やかに生きたい」では、格闘技の話だけでなく、闘病生活や日常の気づき、自分の内面とも真摯に向き合う姿が印象的です。登録者は約1万1,400人。派手な演出よりも、素朴でまっすぐな言葉に共感する人が多いのも納得です。

SNSも積極的に活用していて、Twitter(@Takaki_Soya)やInstagram(@takaki_soya)では、ファンとの距離感もとても近く、応援メッセージへの返信や心境の共有など、人柄がにじみ出ています。格闘家としての強さももちろんですが、征矢貴さんの魅力は、その人間味にあるのかもしれません。

所属はTHE BLACKBELT JAPANとパラエストラ松戸。グラップリングや柔術にも力を入れており、今後もさらなる進化が期待されます。ベアナックルルールにも挑戦するなど、枠にとらわれずチャレンジし続ける姿勢は本当に胸を打たれますよね。

試練の連続だったこれまでの人生を、決して逃げずに、自分のペースで乗り越えてきた征矢貴さん。リングでの勝利だけでなく、その生き様が多くの人に希望と勇気を与えています。これからもその姿に背中を押される人は、きっと増えていくはずです。

まとめ

征矢貴は千葉県松戸市出身の総合格闘家

15歳で格闘技を始め、2012年にプロデビュー

2013年に修斗バンタム級新人王とMVPを受賞

戦績は19戦12勝(KO9)、6敗、1引き分け

2017年にクローン病と診断され、長期休養

同年、妻が白血病で他界(子どもはいない)

2019年にRIZINで復帰し、川原波輝に1R KO勝利

2024年にはジョン・ドッドソンとベアナックルで対戦し判定負け

YouTubeやSNSでも発信し、多くの人に勇気を届けている

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