企業トップとして注目を集める坂井満さんとは、一体どんな人物なのでしょうか？華やかな経歴の裏には、富士通やアイネットなどで積み上げてきた確かなキャリアがあります。そして現在はディー・アップ社の代表として、その手腕を発揮していることでも知られています。気になる学歴や職歴だけでなく、プライベートな一面。たとえば家族構成や今後の展望についても、多くの人が関心を寄せているはず。今回は、そんな坂井満さんの人物像にぐっと迫っていきます。
目次
坂井満は何者？
坂井満さんは1957年11月16日生まれ。
ちょっと変わった幼少期を過ごしていたのをご存じでしょうか。育った場所は神奈川大学のキャンパス内。広々とした校舎や研究棟をまるで自分の庭のように駆け回りながら成長していったそうです。
そんな環境に自然と身を置いていたことで、坂井満さんは学問や探究心に強い関心を持つように。勉強を義務ではなく楽しみとして感じられるようになったのもこの頃。さらに教育熱心な家族や尊敬する先生との出会いが、知的な好奇心に拍車をかけていきます。
神奈川大学のキャンパスという特別な遊び場があったからこそ、坂井満さんの原点には学ぶって面白いという気持ちがしっかり根付いているのかもしれません。
坂井満の学歴
坂井満さんは、上智大学理工学部を卒業
しています。学生時代は、ただ机に向かうだけでなく、実践を重んじる学びの中でエンジニアリングの基本からビジネス的な視点まで、幅広い知識を身につけていきました。上智大学理工学部といえば、理論と実践をバランスよく学べる環境として知られていますよね。
その恵まれた学びの場で、坂井満さんは将来のキャリアの土台となる力を着実に蓄えていきました。複雑な技術を理解するだけでなく、それを社会にどう活かすかという視点も自然と磨かれていったのでしょう。大学時代に築いたこの基盤こそが、後のビジネス界での活躍につながっていくのです。
坂井満の経歴
坂井満さんのこれまでに培ってきた経歴についてご紹介しましょう。
富士通時代
坂井満さんが富士通に入社したのは1980年。当時は日本のIT業界がぐんぐん伸びていた時代で、ちょうどその波に乗るように、坂井満さんもエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
上智大学の理工学部で学んだ知識を武器に、現場でどんどん経験を積んでいくうちに、ただの技術者にとどまらず、ビジネス感覚もしっかり磨いていったんです。
その後は着実に実績を積み重ね、ついには富士通の執行役員にまで上りつめました。商品戦略推進本部長として手がけたのは、会社の“これから”をどう作っていくかという大きなミッション。市場の動きを見ながら、「どんな商品が今求められているか」を徹底的に分析し、次の一手を考え続けてきました。
アイネット時代
坂井満さんが富士通からアイネットへと新たなステージに移ったのは2015年のこと。この転身は、単なる転職ではなく、坂井満さんが持つ「経営に対する深い理解」と「時代の変化に柔軟に対応する力」を物語っているように感じます。
長年にわたって培ってきたIT業界での経験と実績を活かし、すぐに執行役員としてソリューション本部に着任。間もなく取締役にも就任し、会社の中核を担う立場となりました。
特に注目すべきなのは、坂井満さんが就任してからのアイネットの動き。これまでにないスピード感で新たなソリューションの企画・展開が進み、まさに企業が一段と進化するタイミングと重なりました。坂井満さんのリーダーシップのもとで、アイネットは「ただのIT企業」から「市場に価値ある提案を届ける企業」へと大きく変わっていったのです。
長年の経験に裏打ちされた判断力、そして現場と経営を繋ぐ橋渡し役としての存在感。坂井満さんがアイネットで見せた動きは、まさに「実力者ならではの一手」といえるものでした。
ディーアップ時代
坂井満さんが株式会社ディー・アップを立ち上げたのは1992年。以来、約30年にわたり、国内外で確かな実績を積み上げてきました。特に注目されるのは、ディー・アップが手がけるアイメイクやネイルといった化粧品分野での存在感。目もとを美しく仕上げるアイライナーやマスカラといったアイテムは、多くのユーザーから「とにかく使いやすい」「仕上がりがきれい」と高い支持を集めています。
なかでも、話題を呼んだのが『HYPER LIFT MASCARA』。坂井満さんのこだわりと開発チームの技術が融合したこのマスカラは、ひと塗りで驚くほどのロング効果を実現し、美容誌でも取り上げられるなど一躍人気商品に。そうしたヒット商品に支えられながら、ブランドとしての信頼もどんどん高まっていきました。
売上も右肩上がりで、2024年度は約57億円の見込み、そして今期はついに60億円突破が目前と言われています。この成長は、坂井満さんの経営センスと現場への愛情の賜物。数字だけではない「支持され続ける理由」が、ディー・アップには詰まっているんです。
坂井満の嫁や子供はいる？
坂井満さんは1957年11月生まれで、2025年現在67歳。これまで富士通・アイネット・ディー・アップと、名だたる企業で要職を歴任してきた経営者としての歩みを見ても、非常に責任感の強い人物であることがうかがえます。こうしたハードなキャリアを築いてこられたことを考えると、私生活でも安定した家庭基盤があった可能性は高いでしょう。
一般的に、この年代の男性で長期的なキャリアを築いた方の多くは、20代〜30代のうちに結婚しているケースが多く、坂井満さんもその可能性が考えられます。また、もし30代半ばまでにお子さんを授かっていれば、2025年時点でお子さんは30〜40代の社会人世代になっていると推測できます。
さらに、坂井満さんは1992年にディー・アップを創業しており、経営者としての孤独や重圧を背負いながら会社を育ててきた人物です。こうした長期的な経営活動には、家庭の支えが不可欠という見方もあります。奥様が家庭を支えてこられたというストーリーも、想像に難くありません。
また、ディー・アップという会社が「美」にまつわる商品を扱っている点を踏まえると、家庭内に女性の存在（配偶者や娘）が身近にいたことで、消費者視点への理解が深まった可能性もあるかもしれません。
坂井満の今後はどうなる？
株式会社ディー・アップの社長・坂井満さんをめぐるパワハラ問題は、社会的にも非常に注目されています。今回の件では、若手女性社員への執拗な叱責や人格を否定するような発言が繰り返され、それが原因となって社員が自ら命を絶ってしまったと報じられました。労働基準監督署も、この一連のパワハラを労災として正式に認定しており、企業としての責任、そして坂井満さん個人としての責任の行方にも注目が集まっています。
今後の動きとして考えられるのは、まずディー・アップ社内での信頼回復に向けた対応です。世間の目は厳しく、誠意ある謝罪や再発防止策の徹底、社内体制の見直しなど、企業として本気で問題に向き合う姿勢が求められています。そして、坂井満さん自身についても、現職のまま経営を続けるのか、それとも何らかの形で責任を取るのかという点が大きな焦点になるでしょう。社長の立場にあるからこそ、今後どのような行動を選ぶのかが、社会からの評価を左右するのは間違いありません。
今回の事件は、単なる企業トラブルではなく、ひとつの命が失われたという重い現実があります。その分、求められるのは「形式的な処理」ではなく、心のこもった対応。この出来事をきっかけに、ディー・アップ社がどう変わるのか。そして坂井満さんがどんな未来を描くのか。その一挙手一投足が、これからの企業の在り方を示すひとつの指標になるのかもしれません。
まとめ
坂井満さんは1957年11月16日生まれで、神奈川大学キャンパス内で幼少期を過ごし、自然と学問に親しんだ。
学歴は上智大学理工学部卒で、エンジニアリングとビジネスの基礎を習得。
1980年に富士通に入社し、執行役員・商品戦略推進本部長として企業戦略に携わる。
2015年にアイネットへ転職し、執行役員・取締役としてソリューション事業を牽引。
1992年に株式会社ディー・アップを創業。アイメイク商品で業界シェアを拡大し、成長を続ける。
ディー・アップは2024年度の売上高約57億円、2025年度には60億円突破が見込まれている。
家族構成は非公表だが、年齢や経歴から配偶者・成人子どもがいる可能性が高いと推察される。
現在、社長によるパワハラ問題で注目されており、社員の自死に対する労災認定が社会的な批判を呼んでいる。
今後は、企業内の信頼回復や再発防止策、坂井満さんの進退が焦点となっている。
社会的責任をどう果たすかが、今後の経営者としての評価に直結する重要局面にある。
ディー・アップ社のパワハラ問題は何があった？
→ディー・アップ社の社長のパワハラ問題の時系列についてはこちら。
