ノザキタイガ(ジギット野崎)さんは、日本出身のダンサーで、コーカサス地方の伝統舞踊「レズギンカ」のパフォーマーとして注目を集めています。彼の独特な経歴とダンスへの情熱が、ロシアやダゲスタンの人々の心を掴み、異文化の架け橋としての活動も話題です。
今回、そんなノザキタイガさんの人物像や経歴に迫ってみました。
ノザキタイガ(ジギット野崎)のプロフィール
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— ノザキタイガ(ジギット野崎) Taiga Nozaki🍉 (@glocker_tanz_jp) October 27, 2024
ノザキタイガ(本名:野崎大我)さんは、2002年3月10日生まれの22歳、東京都出身のレズギンカダンサーです。彼は日本人初のレズギンカダンサーとして注目を集めています。幼少期からダンスに興味を持ち、コーカサス地方の伝統舞踊「レズギンカ」に魅せられ、独学でその技術を習得しました。
ノザキタイガさんは、SNSを通じて日本ではあまり知られていないレズギンカの魅力を発信し続けました。その活動が注目され、2022年にはロシア・ダゲスタンの国立舞踊団からスカウトを受けるという快挙を達成します。これは、異国の伝統舞踊の分野で活躍する日本人として、異文化交流の象徴とも言える出来事でした。
彼は、レズギンカの激しく力強い動きと美しさを通して、世界中のファンに感動を与えるとともに、ダンスを通じて日本とコーカサス地方の架け橋となる存在を目指しています。
ノザキタイガ(ジギット野崎)の経歴
2019年からは、レズギンカの独学をスタート。
日本では練習環境が整っていない中、彼はオンライン動画を活用し、授業の合間や体育の時間にもレズギンカの動きを取り入れながら練習を続けました。2021年まで、野崎さんは一人でダンスの技術を磨き、その情熱は「変わり者」と見られることもあったほどです。しかし、ダンスへの愛情が彼を支え続けました。
野崎さんのレズギンカに対する熱意はSNSでも発信され、その結果、2022年にダゲスタン国立舞踊団のディレクターであるジャンブラト・マゴメドフ氏から直接スカウトされます。この出来事は、日本人として初めての快挙であり、野崎さんにとっても大きな転機となりました。彼は当初、このオファーに半信半疑でしたが、ロシアのメディアからの取材依頼が増えるにつれ、現実のものと実感していきました。趣味として始めたダンスが、国境を越えて大きな舞台へと導いたのです。
また、2022年には友人の勧めで訪れたコーカサス地方の全ロシア国際選手権において、即興でアディゲ諸族の踊りを披露し、見事1位を獲得しました。その後、専門機関に所属していないことを理由に優勝は取り消されましたが、現地での評価と観客の支持を得たことは、彼の実力と努力が認められた証です。記録としては残らないものの、彼の才能が異国の地で認められたという事実は、彼の今後の活動にとって大きな意味を持つでしょう。
レズギンカって何?
レズギンカは、北コーカサス地方を象徴するダンス
であり、ダゲスタンやチェチェンを含む地域で特に盛んに踊られています。この舞踊は、力強さと優雅さが共存する独特のスタイルが特徴です。足を速く動かしながらも滑らかに回転し、剣を使ったアクロバティックな動きが加わることで、見る者に迫力とエレガンスを感じさせます。
衣装や音楽もこのダンスの魅力の一部で、民族の誇りや歴史を感じさせるデザインが多く、伝統的なメロディが踊りの雰囲気を引き立てます。レズギンカに込められた動きの一つ一つには、戦いの象徴や勇気、そして名誉といった意味が込められており、日本の「武士道」の精神に通じる部分があるともいえます。
野崎さんがレズギンカに惹かれた背景には、こうしたダンスに内包された「誇り」や「文化的な深み」があったのではないかと考えられます。踊りを通じてその精神に触れたことで、彼自身も強く共鳴し、ダンスに情熱を注ぎ続けるきっかけとなったのでしょう。
レズギンカにハマったきっかけ
ノザキタイガさんがコーカサス地方の伝統舞踊「レズギンカ」と出会ったのは、2018年に高校入学直後、YouTubeで偶然目にした剣舞の動画がきっかけでした。もともと、コスプレや西洋の甲冑などの武具に興味を持っていた彼は、剣を使ったダンスにすぐさま魅了され、この新たな趣味に情熱を注ぎ始めます。
ノザキタイガ(ジギット野崎)の今後
趣味を極めようと独学で学んだ結果、現地の国立舞踊団から招聘されて大々的に報じられてしまったオタクの図です。#Лезгинка #ダゲスタン pic.twitter.com/imQ9y3QEHO
— ノザキタイガ(ジギット野崎) Taiga Nozaki🍉 (@glocker_tanz_jp) January 20, 2022
野崎大我さんの目標は、ダゲスタン国立舞踊団の正式なプロダンサーとして舞台に立つこと
です。彼は現在、コーカサス地方各地の専門家から直接指導を受け、さまざまなスタイルのレズギンカを学び、ダンスの技術を磨いています。全てのスタイルを習得し、多様な伝統舞踊をマスターすることを目指しているのです。
また、彼は馬との共演など、コーカサス地方ならではの演出にも積極的に挑戦していく意欲を見せています。こうした挑戦は、日本ではあまり見られないパフォーマンスであり、文化の違いを超えて新しい舞台表現を開拓することを目指しています。野崎さんが「インシャラー(神の御心のままに)」と語るように、彼の信念には強い覚悟と夢が込められています。
野崎さんの活動は単なる舞踊にとどまらず、異文化の架け橋としての役割も果たしています。彼がコーカサス地方での経験を日本に伝え、また逆に日本の文化を現地に広めることで、相互理解が進むことが期待されます。こうした挑戦を通じて、文化を超えた絆を築くことが彼の大きな目標であり、彼の活動は国際的な文化交流の象徴とも言えるでしょう。
まとめ
ノザキタイガ(本名:野崎大我):2002年生まれ、東京都出身。22歳(2024年現在)。
活動:レズギンカダンサー。ロシア・ダゲスタンの伝統舞踊「レズギンカ」を独学で習得。
経歴:
2018年、高校時代にYouTubeでレズギンカを発見し、独学で練習開始。
2022年、SNSを通じて注目され、ダゲスタン国立舞踊団からスカウト。
コーカサス地方の国際選手権で1位を獲得(後に取り消し)。
レズギンカの魅力:剣を使った迫力ある踊りが特徴で、戦いの精神や誇りを表現。
目標:ダゲスタン国立舞踊団でプロダンサーとして活動し、日本とコーカサスの文化交流を進めること。